2月 082005
 

NIKKEI NET:主要ニュース
続報です.
(22:10 追記)

“ ニッポン放送の大株主である村上世彰氏のファンドからは直接取得はしていない。買収資金には新たに発行する海外円建て転換社債型新株予約権付き社債で調達した800億円や、自己資金を振り向ける。堀江社長は「ニッポン放送は、ラジオという媒体による集客をネットに生かしきれていない」と分析。ニッポン放送との提携では同社のホームページを活性化するほか、ライブドアがグループで展開する物販や証券業務との連携を深めたいとの考えを示した。”

うーん.結局何がしたいんだ.

・プロ野球は地域経営に徹するべき。テレビとの相乗効果はなくなっている。内部で2つも球団を持っているのはどうか。(ベイスターズ(ニッポン放送(以下NH))と、スワローズ(フジテレビ(以下CX))のこと)。
・大和証券が持っている株式に対して、価格は言えないが買い取る意思はある。これまで50カ所ぐらいの機関投資家から株を買い集めた。
・(800億円の投資の回収をどうするのか。MSCBによってライブドア既存株主に対してどのようなメリットを与えるのか)→インターネットと既存メディアの相乗効果によってかなり大きなメリットを既存株主にも与えられると思う。CBで調達した資金の回収は、数年でできると考えている。(営業利益でですか?)株式売却益も含めていろいろ出てくるが、それで数年で回収できる。(ニッポン放送株の売却益ですか?)いえ、ニッポン放送さんのではなく、ここからいろいろな提携が広がってくると思うので、その中で5年のスパンで十分回収できると思います。
・(NHのシェアはどのくらい目標か?)現時点ではどこまで買い進むかは言えない。市場次第ということもあるし、出てこなければそれまでだし、今日も買っているけれども、買えれば買います。
・フジテレビのTOBには、今の時点で応じたら損するので応じませんが、今後応じるかどうかは状況次第で考えます。
・(フジテレビ本体への出資は?)結構カネがいるんですよ。それと、ある程度買わないとがっちり組めないし、マイナーシェアホルダーだと相手にされないしこっちも気合いが入りませんので、がっちり組めるところというのでニッポン放送さんを選ばせてもらいました。
・PBRも1倍近いってことで、リスクもある程度限定的。25%のフジテレビ株だけでも1000億以上の価値ありますし、その他もろもろ換金できそうな株や現金などもいろいろ持っているので、市場ですし何が起こるか分からないけれども、大損こいたらクビになっちゃいますけれども、一番安全な、放送局なら何でもいいというわけではなく、下落リスクの一番少ない日本放送を選ばせてもらったわけです。
・(800億のCBは全部NH株のためか?さらなる調達も考えるのか?)今まで約700億円投資しております。800億円の資金というのは、開示しておりますようにM&A資金に使うということなので、NH株に限ったことではないが、大部分をNH株に使わせてもらっています。
・(フジテレビとのシナジーは?)先ほど言ったのと同じですが、フジテレビは100%近いリーチがあるわけです。ラジオだって20%ぐらいあるわけです。インターネットのリーチは全然そこまでいかない。ところがフジテレビのウェブサイトには全然番組情報とかが載っていない。そこにwebメールや掲示板やコミュニティーがあれば、ユーザーさんは外部に流れていかないと思うのです。
・ユーザーさんはこれまでテレビやラジオとダイレクトなコンタクトをできなかった。でもこれからメディアがユーザーとダイレクトに接するものを作っていけば、広告収入だけでなく、新たな収益源を見つけられると思う。ユーザーのアカウントを持つことによってEC、金融、オークションなどの手数料収入を得られるようになるのではないかなと。コンテンツも、ディストリビューターを通じてしか販売できなかったものが、ダイレクトに販売できるのではないかなと思っています。
・(TOBについて、売っただけで得するような状況になれば売るのか?)基本的には、フィナンシャルインベスターではなくて、事業提携を前提とした投資ですので、長期保有が前提です。短期で売ったとしても超過利益が出ても会社に返さなければならないということがあります。絶対短気で売らないということは言えませんが、今のところは長期でがっちり事業提携をしていきたいなと思っています。我々はNHの大株主として、NHの価値向上、フジサンケイグループと関係強化に努めていきたい。
・(MACコンサルとの関係?)村上氏の関連ファンド、最後に開示開示された書類によれば、20%ぐらいを保有していると言われてまして、その時点では筆頭株主なので、お話を聞きに行っております。村上氏は、NHのTOBによって上場廃止の可能性があるならば、売ると言っています。引き続き大株主として残る可能性もあるとは思うが、我々の方では先月(1月5日)に20%、ということしか把握していない。(1月5日だと18.57だと思いますが?)あ、私がちょっと勘違いしてました。
・(時間外市場取引で相手が分からない、ということを考えると、小口株主の株を買い集めたというより、ある程度大口の株主からと考えた方が良いように思うが、どこから買ったか教えてくれませんか?)それがどこから買ったかは全然分かりません。事業資金の調達は日々柔軟に調達しております。その中でたまたまニッポン放送の株価がTOBを上回っていたので、売り出しが出るのではないかと思ってはいた。ただ、昨日の時点で誰が売りに出したのかは我々にも全然分からない。資金調達も今朝の取締役会で決議したものなので。
・NHの株価は日々チェックしていて、たまに大きな売り出しがあったらチェックして買っていたが、今回たまたま大きな割合を買えたということです。
・(NHはベイスターズの株式を30%持っているとのことだが、プロ野球球団を持つための買収だと考えていいのか)プロ野球球団が主というわけでなく、たまたまNHがベイスターズ株を持っていた、フジテレビがヤクルト株もっていたというだけの話。それはたまたまの偶然です。
・(プロ野球球団を持つのが夢とおっしゃっていましたが、それとは別ですか)そうですね。たまたまそうなったということです。
・(フジテレビもトレソーラとかいろいろメディア配信をやってきているが失敗してる、ライブドアはうまくいくのか)だから僕はさっきから何度も言っているけれども、メディアのウェブサイトにメディアの情報しか載ってないのはおかしいと、僕はそういっているわけです。もしそこに掲示板や天気予報など、何でものっていて、そこだけ見ていればいいということなら、お客さんはそこだけ見るようになるでしょうということです。
・インターネットはまだ15%を超えたばかりの普及率で、これからクリティカルマスを超えてのびていくところなんです。そのときにフジテレビやNH がポータルサイトを持っていれば、リーチ100%とかなわけですから、もっと伸びるんじゃないですかと言いたいんです。そういう、膨大なリーチがある放送局が、ウェブサイトをヤフーみたいにかえたら、相当大きなことができるんではないかなと思うんです。我々がこれまで作ってきたサイトの機能を、それと合体させれば、緩やかなグループというか、その価値は大きく上がるんではないかと思うんです。
・NHとうちの時価総額合わせても5000億円ぐらいしかないですけど、ヤフーさんは4兆円の時価総額があるわけです。8倍の時価総額になったら、株主は大喜びです。我々は株主のために経営してますので、株主のためにいろいろな施策を打つ中で、NHの株を大量に取得すれば大きく価値が上がるんではないかなと思っています。今までの戦略が間違ってたとは思いませんが、僕だったらもっとうまくできるんじゃないかなあと思います。
・(NH、フジテレビの番組そのものへの影響を及ぼすことは?)動画コンテンツも音声コンテンツもそんなに詳しいわけじゃないので、今やられている方がいい方法を考えているんじゃないかと思うんですね。ただ、インターネットというメディアが、新聞にしろ雑誌にしろいろいろと変えていっているんじゃないかと思うわけです。人々のライフスタイルが、時間の使い方が変わっていると。HDDレコーダーはインターネットが作り出した製品だと思うんですよ。あれは中身、PCですからね。最近ソニーさんが面白い商品を多数出されてますけれど、ああいうテクノロジーはインターネットが育んできた、インターネットなしに生まれ得なかった機器なわけです。それがテレビに大きな影響を与えているんですよ。もう1週間分のテレビを全局分録画できるわけです。それってテレビの根底を揺るがす事態じゃないですか。今はいいですけど、それにあわせたコンテンツ作りの方法を考えていかないと、彼らは5万円で1週間分のテレビが全部録画できる機械が出たら、それを買って、ビジネスモデルは崩れちゃうじゃないですか。ミニFM局だって、今までは数百メートル範囲内しか聞いてもらえなかったのが、今や全世界の人たちに聞いてもらえるわけじゃないですか。そうすると、安いハードが買える時代になれば、我々が助言して行かなきゃいけないところが出てくるんじゃないかと思います。
・(コンテンツの内容とか論調についてはコミットするのか?)それ、どういう主旨で聞かれてるんですか?それは視聴者と経営陣が決めることでしょう?見てるひとたちが喜ぶ放送をやっていけばいいんじゃないですか。当然現場の人たちが、視聴者の声に耳を傾けて、みんなが喜ぶような報道、放送をしていくのが役割なんじゃないですか。それをこうだと決めつけてやるようなことは、今の人もやってないだろうしやるつもりもない。視聴者本位でやっていけばいいと思います。
・(資金調達については?)今日の時点で700億のキャッシュなんか持ってません。すべてがすべてとは言いませんが、CB発行で調達した資金の大部分をこれにあてます。引き受けはリーマンブラザース1社です。
・(取引はTOSTONET1で取引されたとのことですが、そんな規模の株をそこで市場外で取引できるんですか?アレンジャーや事前の申し合わせがあったのでは?)売りたい意向があるというのは、村上ファンドもそうですが、TOBより高い値段であれば売るつもりがあるという話は、他の株主さんからも聞いていました。
・(それで時間外取引で、事前に何の話もないまま株が出てくるわけないですよね?)それは証券会社さんの協力などがあり、それが今日の朝TOSTNET1で出てきて、それに対して我々が買い注文を出したということです。
・(リスク限定のPR効果を狙っただけなんじゃないですか)そんなこと、ありえないですよ!そんなことだけで、こんなリスクとれないですよ!800 億もCB出すんですよ。私だって人生かけてます!転売なんかしたら、我々が損します。こういうのはそのまま返したってフィーが発生するじゃないですか。それも何百万とかのレベルじゃないですよ。それをどぶに捨ててまで、こんなことやりませんよ。
・(CBの件で、株への転換を前提としているか、リーマンが転売する可能性はないのか、堀社長所有の株を貸し株に出すことが書かれてますが、それはなぜか?)CBは限りなくボンドに近いですが、株式に転換されることを前提としています。リーマンから他社に転売するということは、リーマンが転売できるような契約になっていませんので、必ず少しずつ転換して株として売り出すような約束になっています。CBのままの転売はないです。貸し株は、早期に転換できるようにするために、渡している。リーマンがつぶれたりするようなことがあればなくなっちゃうけど。
・私募CB債による資金調達は、株価が大きく下がるというリスクが通常の公募増資に比べて少ないです。リーマンさんにとっても株価が上がる方がメリットが大きいので、株が上がるような感じで売り出していってくれると思います。
・(フジサンケイグループの経営陣から激しい抵抗、反発が出た場合どうするか?)我々の提案はフィナンシャル・インベスターとして会社バラバラにするぞということではないので、我々は第6のメディアとしてのインターネットを強化していくことでお互いのメリット、未来への展望が開けるんじゃないかと。我々はポジティブなディールだと思っています。NHの経営陣には今日説明させてもらいまして、今TOB中なのでコメントできないとは言われましたが、にらみつけられたりという感じではなく、にこやかにお話し合いができて終わりました。
・(過去にソフトバンクの孫氏が20%程度持って大騒ぎになりましたが)あのときは20%か、そのくらいでしたが、今回は35%ですので、ちょっと対応が違うのかもしれませんね。ちなみに孫さんとは僕、5年前に合って以来合ってませんから。
・(NHをライブドア放送に変えるつもりは?)そういうのはないです。(フジテレビのTOB価格が上がったら?)我々、6ヶ月以内に転売したら、会社に利益を返さなければならないというルールがありますので、短期で転売するつもりはありません。
・(CXが50%以上の株式を集めて、提携を拒否してきた場合はどうする?)現時点では、そこは考えてません。その時にまた考えようと思います。(CXはTOBを阻害していると受け取るかもしれないと思うのですが?)現状、TOB価格を実際の株価が大きく上回っているわけですよね。我々のせいだ、というかもしれませんが、それは断定できないと思うのですよね。…まあある程度のポジションを資本提携によって取得しないと、やっぱり気合いが入らないですよね。我々はいつも気合い十分なんですが(笑)、そういったものを考えるとこういう方法しかなかったのかなと思いますね。フジテレビさんにも、これから話し合いをしていろいろなご提案をしていきたいと思っていますし、我々の株主にとってもNH、CXの株主にとってもウィンウィンの構想だと思っています。
・(CXのオーバービットあるいは自社株買いがあった場合、NHは抜け殻みたいになっちゃうと思うんですが?)まあ、そうなったとしても、ある一定の価値はあると思いますよ。CXが自社株買いをしても、思っていたほどの相乗効果は出ないかもしれないですが、それでも投資した現金に見合う以上の利益は出ると思います。もちろん、今のままがいいんですけど。
・(メディア・野球ポータルというのはSBに似ているが、SBが力を入れているインフラ事業に興味があるか?)インフラに興味がないといえば嘘になるんですが、それには大変なお金がかかるでしょうと。それに対してインターネットは、全部フィックスの定額課金になっていくわけです。それに対して、 1000億とかの投資をしても、以前ほどのリターンは返ってこないんじゃないかと思うんです。フィックスレートでしかリターンが見込めないのであれば、何千億の投資は怖くてできない、何十億ぐらいならやるかもしれませんが。実際WIFIの無線アクセス網の提供は我々の事業プランの中に入っていますが、一から携帯電話網に投資して手がけるということはあり得ないと思います。ただ、欧州のバージンモバイルのような、ブランドだけ使ってインフラ投資をしないという計画ならばあるかもしれませんが、今の時点で携帯電話事業に出て行くつもりはありません。
・(楽天とライブドアのECを比べると楽天の方が大きいです。一方、CXはディノスなどの事業を持っていますが、これからの見通しは)ラジオショッピングなどは直接効果はあるでしょう。そこで直接アピールできればECの効果は上がっていくと思いますし、CXと連携すればディノスさんのサイトも強くできます。今3500店ぐらいオープンして、4月ぐらいには1万店ぐらい入れる予定ですので、品揃えも充実してきてます。そこからラジオ・テレビとの連携効果は期待できると思います。

分からないなぁ…
ポータルとして,メディアを取り込みたいのかなぁ…
いまいちぴんと来ないなぁ.
ヴァリュー投資として考えてみるとどうなんだ?
投資対象としては,いいとは思うけど,高値でつかむ必要はあるのか?
結局,ライブドアという企業を通して,バフェットみたいに,いろんな所の株を買って利益を得ていくつもりなのかなぁ…高い値段で買ったら,高い値段にしなくちゃならないのに…
基本的に既得権に守られた産業だから,安定性はいいと思うんだけど…この形で買うのはどうか?
MSCBで資金調達したらしいけど,そこの部分が自分で分かっていなくて全くリスクやらなんやら算出不能…現代金融難しい…
M&Aで大きくなってる会社だけど,この部分の投資はどう考えてるんだろ.
日本のバフェットを目指してるのかねぇ.この人は.

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 Posted by at 18:06