10月 042005
 

「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命
競争優位とは、製品の差別化ではなく、システムの差別化に起因するのである。


この本の述べたいのは、
中長期的な競争優位の根元はシステムの違い
その差別化を得るシステムとは何か?
なぜ、違いが生まれたか?
ということ。
基本的に様々な例を用いているけれども、
競争は製品の違いから、事業システムの違いに移っている。
事業システムとは、価値を「どのように顧客」に提供するか?の仕組み。
価値をどのように生み出すか?どのように届けるか?という仕組みづくりこそが企業づくりの根本。
その中の優位とは、
競争相手に対して真似しにくいこと。
市場環境にフィットしていること。
「どのような顧客か?」「どのような価値を提供するか?」「どんな仕組みか?」
システムの要素とは
どこまで自社で行うか?
社外の取引先との関係をどう築くか?
人、物、お金、の流れをどのように築くか?
評価基準とは
商品・サービスの顧客に対する価値
他のシステムに対しての効率性
模倣・真似のしにくさ
優位が長期的に築けるか
将来に対する発展性
■仕組みの持つスピードの優位性
優位点
スピードそのもの
 ex.アスクル・Fedex
投資効率の上昇
 ex.コンビニにおける商品回転率の向上
在庫の低下・資本効率の向上
 ex.コンビニにおける売れ残りの低下
実験や新製品の投入容易性
なぜスピード化が可能か?
・情報ツール、ネットワークの発展
・兵站技術の向上
keypoint
生産プロセスの多様性と平坦性
統合ではなく、組織間のすりあわせ、調整技術
■組み合わせの優位性
組み合わせの多様性の優位
 ex.百貨店
ロジスティックの効率の改善
 ex.アマゾンの本から家電までへの多方面展開
情報・知識の効率的運用
 ex. C.C.C.の売上げ情報自体の販売、他商品への展開
異質の情報の組み合わせによる新しい価値の創出
 ex.丸井の商品の買い方から、クレジットの審査への展開
(つづく)

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