5月 142006
 

しのびよるネオ階級社会―“イギリス化”する日本の格差
最近の研究課題は「階層化」の行き着く先であるが・・・


 
 
 
ドラッカーが著書の中で
「現在進行している変化の中で一番大きいのは、情報革命なのではなく、社会構造の変化である」
という言葉を見つけてから、「階層化」について知りたくなった。
この本は、すでに階層化が定着している「イギリス」と日本を対比させて、今後の日本がどうなるか?を論じている本である。
イギリスを題材に論じるというのは、すごく自分の中の考えと一致していたのだけれど、経済問題だけではなく、社会構造までくくれるという視点を提供している点が面白かった。
結局は教育にコストがかかる国(高等教育を受けさせるのに)は、経済的問題から、階級のジャンプが難しくなる・・・というところは一緒なんだなぁと。
もうひとつ言うと、国の指導者からしたら、そういう階級社会は非常に統治がシステマティックになって便利なのかなぁと。
でも、それって民主主義に反するのか?とか。とかとか。そんな事を考えつつ読み進んでおりました。
アマゾンの書評の中にはあまりないけど、この本の中に書いてある、イギリスの中流層の趣味・趣向、生活の仕方が面白かったので追記しておきたい。(ラグビーなどのスポーツを自ら行うのがすき、小さいながらも別荘を持ち、ゆっくり読書をしている・・・など)
日本とイギリスは非常に近い物を感じる。
地政学上も経済上も社会構造の変化も・・・
更にお勉強を進めたいなぁと思う所存。

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 Posted by at 11:58