7月 102009
 

googleがChromeOSの開発を進めている発表があった。
以前からgOSというのは存在したし、CellPhone用OS Androidは周知の通りで、その違いがハッキリしない。
Googleの目指すものはハッキリしている。
「WebクライアントベースのPC」である。
全てを「ブラウザ」上で操作し、処理はネットワーク越しのクラスタにさせる・・・というもの。
従来インストールしていたOfficeのようなアプリを、全部webメーラーのようにブラウザ上からアクセスし動作させるというもの。
こちら側(PC)から向こう側(Network)への権限委譲というべきか。
但し、この夢はGoogleがオリジナルではない。
1970年代には、メインフレームと呼ばれる大型のコンピュータをネットワーク(電話など)越しに操作していた時代があった。
2000年前後は、Netscapeのヴィジョンとして、全てブラウザで処理が行われるというのを目指していた時期もある。
概念は古くからあり、その思想もweb黎明期からあった。
目指す頂は同じように見える。
googleはこの開発で何を実現したいのか?
googleはこう言っています。
「多くの方がコンピューターを起動させブラウザを立ち上げるのを待たずに、すぐにメールを見たいと思っていて、コンピューターがいつも最初に買ったときと同じ速さで動いてくれればいいと思っています。どこにいても自分のデータを入手できて、コンピューターを失くしたりファイルのバックアップを忘れる心配から解放されたいと願っていて、ハードウェアを新しくするたびに何時間もかけてコンピューターの環境設定をしたり、ソフトウェアの更新を常に気にしたりしたくないと思っています。そして、ユーザーの満足度が高まれば今後もっと多くの時間をインターネットに割いてくれるようになると考えると、ユーザーのよりよいコンピューティング・エクスペリエンスは Google のためでもあるのです。」
つまり「ずっとwebに浸っていて欲しい」ということ。
webから切り離された生活は無理な世界の中で、さらにwebとの距離を密にしたい。
更に言えば、もっと情報をweb(≒Google)に渡して欲しいということ。
この頂の上から見える風景は何なのか。
Appleのようにプロダクト(I-Pod, I-Phone)に固執せず、
情報とその仕組みに集中するGoogleの夢は実現できるのか。
人類未踏の頂に今度はGoogleがAttackする。

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 Posted by at 13:36