3月 012005
 

マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
バリュー投資なんだよなぁ。


野球をフラットに、客観的に見ると以下の事が重要となる。
「野球とは相手よりも多く打席に立つことだ。」
「打率よりも長打率、長打率よりも出塁率が重要。」
「ヒットは偶然。ピッチャーは何処に、どの様に打たせたかが重要」
すごい冷徹な視点だよなぁ。
普通の野球好きには受け入れられないような考え方だ。
データとは?
「エラーは主観のデータである」
「データとは客観的で無ければならない」
「多くの正確なデータを得ることが重要」
「見た目、フォームよりデータ」
なんか、普通の科学者よりも科学者だ。
理論ではなくてデータ。実践と結果。その比較。
工学者としても耳が痛いよ。
セールで買え!
「お買い得品、傷物をどの様に上手に利用するか?」
「いつ安いのか?どうやったら高く売れるのか?」
なんて、バリュー投資の神髄だよね。逆張り。
下手な投資指南書より分かり易い。
考えると言うこと
「うやむやになっている問題に光を当て、新しく明かりを灯す」
ここだよなぁ。
頭で理解した風になっているけど、本当に解明されてない事ってあるよなぁ。
このモデルの人の「アンカー」があるからこそ、
新たな価値観を貫く事ができたんだろうなと思ってしまった。
高卒期待のルーキー。でも花が咲くことなく引退。
そこからフロント入りし、
「野球とは何か?」
を様々な本、人から学び、誰もやったことのない手法で実践を目指す。
高卒ルーキーに同じ失敗をさせてはならない。
「自分」を多く作ってはならないし、「自分」を雇ってしまっては投資は失敗になる。
ほんと、この人間力に驚かされる。
高卒ルーキーに期待をする「成長株投資家」
スター選手に大枚はたく「機関投資家」
なのかなぁと思ってみたりもしました。
良い本だったなぁ。

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 Posted by at 13:33