ポーター教授『競争の戦略』入門
とりあえず第1章読了。
今のところの感想。
バフェットの投資銘柄戦術をかなり詳しく掘り下げた感じ。
非常に分かり易い本です。しかもさらっと読みこなせます。
常に財務諸表を読む前に業界構造のチェックが必要だなぁと感じました。
というか、バリュー株が少なくなる中、しっかり業界研究してチェックしないと難しくなるのかなぁ…と。
以下とりあえずまとまってるところまで。
っていうか、まとめる必要があるのか?(笑
第1章は基本となる業界分析。
5foceとは?って所と、それぞれの関係性を示しているところ。
業界の競争を決定する要因は
・業界構造のあり方(状態)
・個々の会社の関係性
・業界への外部からの圧力
著者が言いたい結論というのは
「業界構造のあり方を正確に把握することで、その企業の戦略が決定される。」
ってところです。だからこそ1章でその関係性を論じています。
業界の構造は次の要素に分解されます。(()内は例)
自らは「業界内の競争業者」の立場であると考えて読み進める。
・新規参入者 (新しいコンピュータ業者)
・売り手 (Intel AMDなどのパーツメーカー)
・買い手 (ユーザー)
・業界内の競争業者 (大手コンピューターメーカー)
・代替品 (携帯 PDA)
1. 新規参入業者
新規参入業者の驚異は「参入障壁」の高さで表現可能。
参入障壁を構成する要因は
・規模の経済性があるか?
(大量生産でコストが落ちるか?)
(簡単に、しかも量が出る商品・業界であるか?新規参入は序盤小口の取引しか出来ないため、コストを落とせない)
・製品の差別化が出来ているか?
(ブランド力があるか?)
(ブランド力や製品のスイッチに対する、営業コスト、宣伝費がかかるため、新規参入者には不利)
・参入に巨額な投資が必要か?
(新規のリスクが高いか?)
(半導体業界への参入時、工場を造るとなると数百億規模の投資が必要となる等)
・仕入れ先を変更するコストが高いか?
(業者変更時に多大なコストがかかるか?)
(Linuxに対するMicrosoft。全部取り替えるとなると、ソフト面やらハード面でのスイッチコストが莫大にかかる。)
・流通チャネルの確保が困難か?
(大きな流通を形成する必要がある商売において、流通システムの構築が難しい場合新規参入が難しい)
(新規コンビニチェーンを展開する場合、様々な流通の統合が必要となるがその運営ノウハウ等の構築は困難)
・規模とは無関係なコスト面で不利か?
(独占的なテクノロジー、原材料の優遇、立地の有利さ、政府からの助成金、ノウハウ等)
(独占的な特許を持つ場合、その製品が作れない。 原材料を安く仕入れるコネが有る場合はどうやっても勝てない。立地等も同じ。ノウハウはどうしても時間を必要とする(人材育成等)ため製造分野では大きな参入障壁となりうる)
・政府の政策による制限
(新規参入すら難しい)
(電波の割り当てがないから、携帯電話事業に参加できない。新規参入が難しくなる)
・参入に対する報復
(業界内のトラスト等による、新規参入排除の可能性)
(AirDo等へ対する大手航空機運航会社の不当な割引等)
2.売り手
Xanax.
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