3月 122005
 

とりあえず判決も出たけどね。
今後どうなるか…


というか、このblogの識者の方にお聞きしたいのだけれど…
アメリカが繁栄している理由は価値創造力ではなく、信用による資産集約力であると考えるのは正しいのか?
今後、国の市場形成において重要となるのは、資産を増やす生み出す力よりも、市場に対する大きな信頼、市場の健全性及びシステム運用のしやすさに依る資産集約力ではないか?
今回のLDとCXがM&Aで戦闘状態になっているが、国として最も注視する必要がある部分は、この出来事によって日本が「資産を受け入れやすい」状態を作り出せるか否かではないか?
(本問題の結論や途中経過如何では投資家から敬遠される市場システムが形成される可能性を大いに孕んでいる為)
以下、個人的な雑感。
本問題を生み出したLDは投資活動により発展した会社である。近年で最も効率の良い成長方法を取った会社が、今後我が国がどの様な市場スタンスで進むか決断を迫っているというのは当然の成り行きではないだろうか。
我が国の企業は「市場」によるガバナンス(統治)を受けるのではなく、企業間による持ち合いを使った経営者間の関係性「産業界」によるガバナンスにより統治されている。
そのシステムが定着している「社会」に対して、一気に市場によるガバナンスを持ち込めば反発されるのは当然ではないかと。
こう考えてみると、役者達は関係は複雑に見えるが至極平凡な立ち振る舞いをしている。ほんと単純極まりない。ルールを使う人、ルールを変えようとする人、ルールに縛られる人…
この出来事によって一気に日本市場、コーポレートファイナンス、ガバナンスの面で成熟が進み、日本の経済界がどの様に変わるのか、その課程を見せてもらえるのは大変面白いと思う。

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 Posted by at 21:08