12月 112006
 

一人旅にいってきたよー。
(11/24,25)


 
 
 
行った先は「吉野」「飛鳥」でした。
熊野詣しようかと思ったんですが、それは叶わず。
というのもきっかけは「一月物語」の主人公が、
『十代の頃から、屡々世に謂う神経衰弱に悩まされていた真拆は、旅をしてそのその気鬱を慰めることを常としていた・・・肉体が直接に外界からこうむる疲労が、真拆には却って快かった。それは、一度内なる金属片のような共鳴器に触れてから、間接に得られる疲労とは、もとより異質なものである。旅の垢も宛らに、旅籠で一風呂浴びれば忽ち落ちて流れてしまうような爽やかな疲労。夕餉と倶に消化されてしまうような疲労。・・・』
という件があったのを思い出したからでした。
主人公の彼は熊野に行くのだけれど、私は彼本来の目的であった吉野と飛鳥を巡る旅をすることにしました。
初日は家を10時過ぎに出て、サンドイッチをもぐもぐしながら、近鉄で、吉野まで。
吉野では、金峯山寺・蔵王堂(本堂・国宝)/吉野朝皇居跡をめぐり、吉水神社などを見ながら紅葉をのんびり眺めておりました。
吉野山の斜面に面したお店からの紅葉が絶景でございましたわ。(覗いただけですが)
当然ながら、吉野の地酒を試飲して、宿で飲もうかなぁと思っていたのですが、ここで見つけたのが西内酒造場(談山)の「貴醸酒」でした。
貴醸酒ってのは、仕込み「酒」で造ったお酒で、より甘みのある・・・うーん、アイスワインのような濃厚な甘みのあるお酒でして、今まで一度も飲んだことが無かったのですかさずチョイス。
選ぶ際に試飲しすぎてふらふらになりつつ、吉野山をおりました。
その後バスでのんびりお宿へ。
バスを待っている駅もほんとに「田舎!」な駅で、地元を思い出しておりました。
なんなんでしょ、あの都会とは違うわびしさって。なかなかバスが来ないところとか・・・また癒されました。
バスの通り道は吉野川に沿って進みます。
吉野川の変わった川瀬(白い石が多い)を横目に1時間近くかけてお宿へ。
お宿は杉の湯さん。
見た目は公共のお宿なんですが、宿で働いている方々のホスピィタリティー豊かなサービスに満足いたしました。
お湯の質はそんなに・・・ですが、露天のつくりがすばらしゅうございました。
のんびりお酒をのみつつ、本を片手にゆるりと時間をすごしたわけです。
2日目は談山神社で紅葉をみつつ、飛鳥までハイキング。
のんびりたらたら歩いて、突然大の字に寝てみたりしつつゆったりとすごしましたとさ。
うーん。一人旅もたまにはいい!
たまには・・・ですけどね。たまには。
独りわがままな時間を過ごすって、やっぱり元気がでます。
また機会があったら行こうかなぁと計画中・・・
(次は津山かなぁとか思ってたり・・・うふっ)

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