3月 082009
 

out of noise: 坂本龍一
一脚の水墨画のようなアルバム。
本当に「今聞きたい音」を教授が並べたという感じ。
ミニマルというコンセプトに囚われない、リフ。
アンビエントという枠に囚われない自由な構成。
そう、教授は自由になったんだ。
本当に美しい音が並んでいる。
そこにはただ音が並んでいるだけ。整然と。
そして『to stanford』
明確に意図された音楽をそこに配置した。
緊迫した音の並びから一気に印象派の美しい絵画が現れた。
そして、その音を前に僕はただ佇んだ。
本当の芸術を久々に体感した。
こういう音楽を芸術と呼ぶのだと思う。

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 Posted by at 02:05