12月 202004
 

ソニー、プラズマテレビから撤退検討 液晶などに集中
最近の流行言葉は「選択と集中」だ。


事業・製品を絞り込み、そこに企業体力を集中させるという事。
今までの右肩上がり、拡大志向から次の一手・・・という事だ。
私はこの「選択と集中」という言葉が気になる。
就職の際、沢山の企業で質問をした
「最近、A社のようなコンポーネントメーカー(部品を作ってる会社)の業績が良いようですが、そういった専門メーカーに対して、どの様な強みがありますか?」
決まって帰ってきた答えが「選択と集中」だ。
「今までは拡大一方だったけれども、今後は『選択と集中』を行って『強み』を作って、そこで勝っていく。」
「A社には、○が無いから、今後は厳しくなるよ。」
年齢が上がるほど、肩書きが上がるほど、こんな答えが帰ってきた。
個人的に、このお題目は、ウェルチがその昔「No.1, No.2戦略」を打ち出していたりと、目新しさは無いし、経営としては当然の姿勢だと思う。
逆に、それまで個々の事業に対してgrows valueの見積もりをちゃんとした上で、評価してはいなかったのか?という印象すら受ける。
ウェルチは「Right Stracture(経営の最適化)」を推し進めたのであって、体力が無いから選択して集中したという訳ではない。
今後のGEを見据えて、どんな会社にするかを考えた結果出てきた行動なのではないだろうか。
今、日本の電機メーカーは岐路に立たされている。
某国の巨大企業のような『大量生産』『超大規模化』による、コストダウン・開発力に対して、どの様な『勝ち』のシナリオを立てるかである。
個人的には、ブランディングと少量多種の効率的な生産がkeyになると思っている。
少量多種の効率的生産技術に関しては、日本は得意分野だと思うし、工員さんのレベルも非常に高いレベルなので太刀打ち可能だけれど、設計者に対して、効率的に知的労働を行う手法・環境・目的等の整備が必要なんだろうな。
・・・ということは、ゆとり教育してる暇は無いし、新規性だけの3次産業や衰退産業に金を突っ込んでる場合ではない。かなと。

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 Posted by at 17:51