2月 102005
 

我が後輩の為に就職活動記をまとめておこうかと思います.
色々強気に書いてありますが,基本的に弱気な私が強がって書いているだけなので,あんまり高圧的だなぁっていう印象を持たないでください.お願いします.


I  志望企業を決める
最初にターゲットを決めるときに考えたこと.
Dr.か迷ってましたが,どちらも選べるように,しっかり就職活動はしました.
悩んでうじうじやってても,何も生み出ないからね.
きめといた方が良い理由は目的がハッキリしてくること.
迷っていてもいいので大体決めておいたほうが良いよ.
心構えが変わってくる.
企業の決め方は,自分はこう思って決めました.
これは1月末ぐらいには決めてました.
~以下個人的な意見です~
とりあえず,マスで物が作れる所.
沢山の人に使ってもらえる物.
(エンジニアとして物作りに携わろうと思った理由です)
無線通信をやっているところ.
(これは,学問的にも面白かったし,様々な要素技術が必要だから面白いと思っていたから.)
大きいところ
(小さいところから大きいところへは,ハードルが高い.
 逆はそれなりにできる.また沢山の事が学べるから)
ってことで,絞っていくと大手数社に絞られました.
自分なりに条件を箇条書きにして,
自分の本音を書いて出すと,それなりに会社の系統ぐらいは絞られてくると思います.
II  リクルーター~OB訪問,見学のオファー
リクルーターが来る企業はリクルーターに
OBがいる企業はOBに言って見学のオファーをしましょう.
リクルーターに見学をお願いする際は
お礼のメールの中に「見学させてくれ.期限はいつぐらいがいい」
って書いちゃいましょう.オープンクエスチョン,具体性の無いお願いはは相手が困りますので,ずぅずぅしくも さらっとお願いしていきましょう.
OBはつてを使って探してみましょう.
色々あるもんです.出入りの人に聞いてみるとか.
どうしてもなければ,直接資料請求して,そのときに見学の話をしてみる.
うまくいくと,先輩にぶつかるかも.
オファーして受諾されれば,相手先の企業でごにょごにょして,日程決定.手順が決まります.
多少お金がかかる場合でも行きましょう.
一生に1度の経験になります故.何より優先で.
III 企業訪問
数社行きました.行ったときに思ったこと書いていきます.
まずは「しっかり見られてることを意識する」事です.
もう企業訪問の時点で判別スタートしてます.
個人的そう思ったし,相手もそう思ってるはずです.
ただの見学だと気を抜かないようにしたほうがいい.
印象を良くするためのポイント
・元気よく
・清潔に
・予習していく
この3点気を付けておけば,良い印象を持ってくれるはず.
ってか,当然関東特に某私立はこの辺ばっちりきまっておるよ.
人間の印象は会って3分で決まります.
準備していって損はないです.
その前に準備から.
まず資料はなんにせよ準備.
もってこいと言われなくても持って行きましょう.
資料にまとめるのは
・研究背景
・同様な研究の様子.歴史
・自分の研究テーマについて
・研究結果等
・研究計画,進捗の分析
・テーマに関する今後課題
・技術的な展望
です.何にしても具体性を重視しましょう.数値もしっかり.
「だいたい」は悪印象です.特に技術系の人は嫌います.
研究計画をしっかり書いておくこと.出来てない人が多い気がします.
こんな流れで研究が進んでいて,自分はここを担当している.
自分としては,この課題に対して,こういったアプローチで研究を進めていて,今どのぐらいの段階に来ている.
修論ではこのぐらいの事を発表したい.
ここまで出来ていればパーフェクトです.(無理はしなくていいけど)
資料を作る意味は数個在ります.
・プレゼン能力を見られるので,その能力を見せる.
・企業と学校の違いが分かってるか?
・相手の話を聞いている時に質問できるか?
ってことです.
プレゼン能力を見られます.これ重要らしい.
あと,研究計画を立てる能力も必要ですから,ここが学校ではあまり重要視されない(うちだけ?)ので,持っていることを見せると印象がいい
あとは,資料を作ることで,自分なりの「意見」を自分のテーマに持てることです.
当然,自分の話をするけど,相手の企業の説明も受けます.
そのときにぼーっと聴いているのと,積極的に質問や意見を言うのでは当然印象が変わってきます.
質問にも種類があります.
単純に,知らないこと,分からないことがあったしつもん.
もう一つは,自分の意見はこうだけど,それにたしいてどうおもっているか?って言う質問.
前者は好奇心.後者は考える能力を表します.
後者で「こいつ面白いな」って思わせられると,相手から電話がきます(個人的には4社からきた)
これだれも言わないし,やってないことだと思うけど重要.
企業訪問全体の印象としては…
働いてるところまで見せてもらったのは1社のみ.
雰囲気を知るところまではなかなか見せてもらえません.
そこにあまり期待を大きくしない方がいいです.企業秘密結構もれちゃうみたいね.
ただ,偉い人職場の人と話せるので雰囲気は分かりますよ.見せてもらえなくても.
では,以下実際に見学に行った話からいろいろ考えていきましょう.
A社 三月中旬
・研究所と事業部
・交通費支給
・それぞれで面接
・面接は,技術ー役員(研究所の偉い人)の2回
ここで思ったのは,
「面接は場数.馴れ」ってこと.
最初だったので緊張したし,自分の意見も言えなかった.
だから,本命がある人は最後の方にしましょう.最初は見学でいいやって感じの企業から.練習です.あと,質問も決まってくるから,対策もたてやすくなってきます.
面食らったのは,偉い人との面接.
あると思わなかったです.何処でもあるみたい.(実際面接1度でも,人事や偉い人付きでありました)
それだけ企業も優秀な人を見極めたいんだなぁ.
ここで見せてもらえたのは測定室のみかな.
これでも大盤振る舞いみたい.
事業部では,中に入れてもらえませんでした.
課長さんと面接したのかな.うん.
研究所では緊張したけど,こっちは話が上手にいって,
実際4月に電話が来たよ.
B社 3月中旬
・研究所
・交通費支給
・面接は,研究所の部長さんとOBと.
遠くて大変だったなぁ.
あとあまり見せてもらえなかった.ほぼ面接のみ.
なんか,悪い事したなぁっていう印象.時間とってもらって,面接してもらって全然だったから…
やっぱり研究所に年齢いっていても残ってる人は,頭良いです.
ここの部長さんは相当切れる人だなぁって思った.
話してると大体その会社の雰囲気分かるけど,ここの会社の人って知り合い多かったから,雰囲気知ってたんだけど,やっぱりなぁって思った.
見せてもらわなくても企業によって雰囲気わかるねー.
あと多い人数で行くと,自分の好き勝手言えないなぁとか,聴きたいこと聴けないなぁって思ったな.
こんときは調子悪かった.いろんな意味で.
C社 3月末
・研究所
・交通費支給
・面接1回
特に記すべき事項無し.
面接も大体決まってきて,簡単な受け答えだけ.
どうも,忙しそうではよかえれっていう印象受けました.
D社 4月頭
・研究所
・交通費支給
・面接は,研究所の部長さん,課長さん,普通の人,OB,人事の人とまとめて1度
遠かったなぁ.
この企業ではいろいろ見せてもらった.
注意点は「絶対見過ぎない」ってことかねぇ.
見ちゃいけなかったりする部分もあるしね.きょろきょろしない.
この時は大分馴れちゃって,自分の意見とか,自分が今思ってることとかいろいろ言えたし,質問も出来た.
話自体も面白かった…ってここに決めたんだけど.
就職するならここにしよう!って思った.
結構きわどい質問投げても,普通に返してもらった.すげーしつれだなぁって思いながらも聴いたんだけど.
手応え良かったし,案の定電話きたもんね.やっぱり.
IV インターンシップ企業先
A社
「うちの社員より使えるかも」
ってのがうちらの印象だ.多分名前書いたら受かるよ.
あれだったら,連絡先教えてあげるから,見に行きたかったら見てきたらいい.
意外と良い企業だと思うよ.
蹴ったのすげーこうかいしておる.この企業,もしかしたらあとで行くかもしれない.
と,思ったのは「のんびりしてる」んだな.
企業体力が結構あって,人に優しい会社.
この企業のその分野でトップをとろうと思ったら,とれるよ.
多分効率は良いと思う.
あと,研究やりつつ給料欲しいって思ってる人.大学的な雰囲気で研究したいと思ってる人も良いと思う.
大分のんびり,好き勝手出来る印象.
B社
某大手半導体会社
前の学校で行きました.
最近調子良いです.コンポーネントメーカーの勝ち組の一つ.
会社内の技術レベルは相当高いです.大手メーカーからのスピンアウトしてる人が偉くなってるかも.
コンポーネントメーカーに興味があるなら言ってください.
多分入れると思うよ.連絡先教えます.
V 就職試験
内容を詳しく書きすぎると,何処を受けたか,どこの人がばれるので,やんわり書きます.
理系修士卒推薦コース
とりあえず学内選考に残ること.
・多少多くてもなんとかなる(1人ぐらいだけでも)
・テストの点数みたいですよ.
推薦での試験はほんとらくちんです.
・「簡単な」研究紹介(資料1~4,5枚程度)
・自己紹介
・一般的な面接
以上
楽です.もう合格してます.多分.推薦取れれば.
そこの選考に残るため,マッチングを済ませておくんです.
で,内容も結構やんわり.ここで,希望する部署とかが聴かれるケースも有り.
理系修士卒一般コース
多分,なにかしらな企業を受けることが出来るでしょう.
いつでも.どこでも.だれとでも.
内容はこんな感じが多いです.
ペーパー
・SPI(きばって対策する必要は無いかも)
・IQテスト(凄く難しくて全然出来ないさ.ちょっと練習しておくと良いかも)
ぐらいかなぁ.そんなに厳しくはないかな.
技術面接
・研究紹介
・研究に関する質問(通信ならOFDMとか聞かれた)
・苦労した点,現在の研究の問題点.ポイント.
・成績等の自己分析
資料作りはここでも生きます.
資料作ると勉強になるしね.一度学会出ておくと楽かも.
一般面接
・自己紹介(自己紹介してくださいっていきなり言われるぞ3分ぐらいかな.)
・学生自体一番頑張ったこと.
・研究で頑張ったこと.(上の質問と違うのがみそだね)
・趣味など
ここは文系さんとあんまり変わらないかな.
自己分析しきれて無い子が多い気がする.
基本的にマッチングがちゃんと出来ていれば,問題なく通るはずです.マッチングが重要だと思ってます.
VI 全体の印象
個人的にはインターンシップやらなんやら,企業の方と話をすることが多いから「意識のズレ」を感じることは無かった.
事業部と研究所は仕事内容が大分違います.
要求されてる物も違うので,しっかり自己分析して希望を出しておいた方が良いと思います.
企業訪問すると,社会構造が見えてきます.
物作りのフロー・プロセス.
沢山の人の役割,会社内に出入りしてる会社とか.
どのレイヤーに自分を属するのかというのを,きちんと押さえておいたほうがいいと思う.
意外と企業訪問では,個人的に思ってることに丁寧に答えてくれるので疑問や不安はばんばんぶつけていきましょう.
個人的にDr.と迷ったときには「あ,どっちでもいいんだ」って楽な気持ちになった.あちこちで話聞いていて.
Dr.に行く利点は「自己満足」「学校で仕事が可能」って所だと思います.そこの部分で失われる物と引き算して自分の気持ちを整理すると良いと思います.
可能性が失われるってのは,両方無いと思う.
企業に行くと「元気ないなぁ」って思うこと多数.
どこの企業も研究室より「活気」がない印象を受けると思います.
それはただ,大人なだけなんだけど,そこだけで判断しない方がいいと思ったり.
VII まとめ
全体通しての印象は,あれだ.
「楽しかった」って感じ.
偉い人と実際話せたりしたし,企業の仕事内容は見せてもらってないけど,厳しい現状も分かったし,だから変わろうとしてるのも伝わったし.
なんにせよ,迷っていても行きましょう.就職活動.
動いた人の勝ちだとおもいます.文系さんより,全然楽だし,気にせず楽しんできてよ.
あとは,あれだ.webとかの就職活動記見てもしょうがないよ.あと,就職本とか見ててもしょうがないと思う.役に立たないよ.理系なんだし.
文系職受けようと思ってるなら,もう遅いかも…全然違います.とる相手の見方も違ってるし,見るべき,気を付けるべきポイントも違う.
みんな恵まれた環境にいると思うから.細かい所は気にせず,会話,面接だと思ってしっかり見てきな.企業を.
コメント等あったら書いてくれ.頑張ってね.
追記するかもしれんがそのときはまた教えるよ.
のんびりしてると締め切りはすぐだよ.

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 Posted by at 22:26