3月 232005
 

映画や演劇と、テレビとでは同じ
「物語」を見せる物でもビジネスモデルとしては全く違う!って事に気が付いた。
(極論を歪ませて、更に偏った視点から見てるのでたとえ話程度で読んでください。
一応競争の原理の序盤戦だけ読んで、それを通し考察した事を書いた程度です。
市場調査等は個人的主観であり、データに基づいた物ではありません。
コメント及びトラックバックは大歓迎です。)


テレビはザッピングが可能なので
「hold」させる事が、成績を上げる本質になる。
ザッピング中数秒で顧客を捕まえて、1時間なり何分間なり釘付けにする必要がある。
最近の番組は1時間内で複数のコンテンツを持っていたり、
クイズ1問当たりの時間が非常に短かったり、
見せ場が何度も来る物が長く続いている気がする。
1時間トータルで見せる物なんて、ドラマぐらいだ。
でも演劇や映画は
「買わせる」ことが重要となる。
引き寄せる事で、成績が決まる。
何故かというと、入場券が売れればいいからだ。
入場券を売った後は、別に作品がどうあれ結果は変わらない(次作を考えなければ)
だから、買わせてしまえば、興行主側の勝ちとなる。
従って、事前のプロモーション活動や、ブランディング活動が非常に重要となる。
こう思ったのは「何でアカデミー賞があんなに派手なのか?」と思ったからだ。
アカデミー賞なりを作って話題にすることで、映画業界全体として「映画」というコンテンツ自体のブランディング・プロモーションを兼ねているんだなぁ…と。
だから、より分かり易く面白さを伝えるという意味で、派手なシーンや、クライマックスの重要なシーン等を平気でCMに乗せてくる。あとは、試写会の観客とか(笑 (あれを見て映画を見ようと思う人はいるんだろうか?)
オーシャンズ12を見ても分かるけど、映画自体の面白さとは別のところで興行収入が決まっているような気がした。
プロモーションで一度捕まえた顧客を面白い物語・コメディなりによって、次回に呼ぶってのは、劇団構成のように、何度も同じ構成なりメンバーなりで続けていく場合には非常に重要だと思う。
まぁ、つまんない演劇しようと思う人は居ないわけでだけれど、劇の質だけに拘り過ぎても、客が入るかどうかには影響が無いのではないかと。
(以下考察形式 某地方の劇団がモデル)
現在の市場が小さく、競合する相手が存在しない場合、組織が市場自体を活性化する必要がある。
潜在的な需要を鑑みると、近年の地方における娯楽産業市場は、経験を得ることが出来る娯楽(ライブ形式)、新たな形式の娯楽、娯楽の絶対的種類が不足しており、潜在需要は存在すると考えられる。
シーンを盛り上げるには以下の方法が考えられる
・プレーヤーを増やす
・プロモーション
・アイドルを作る
・話題作りをする
・熱狂的なファンを形成する
プレイヤーの増加は、市場規模に対しリニアに反応するが、ある一定の市場が存在しない場合、リニアリティは低下する。
またプレイヤー間の競争は市場の効率化が高まり、全体としての質の向上をもたらすが、組織として過度な競争原理の発生は利益率の低下をもたらす。
アイドルの形成及び話題作りは、テレビ、ラジオに代表されるマスメディアを利用した、大規模なマーケティングを必要とする。
アイドルは、多くの人にその才能を認めさせること、また認めている状態を指すのであり、認知されていない物をアイドルと定義することができない。逆に言えばメディアを利用したアイドル形成チャネルを獲得することが出来ればアイドルを形成することが出来るとも言える。話題作りも同様である。
プロモーションにより、多くの人に認知させる方法は、商品販売等で非常に重用しされ続けている。
プロモーションとは、商品の認識率を上げるために、販売側がコストを支払い、市場に対して影響力を発揮する事を言う。
商品販売等では旧来から、テレビ・ラジオ、様々な場所でのプロモーション活動が行われている。
一般的には、新規参入コストに含まれる部分で、新規参入する場合、「多くのコストをプロモーションにかける」必要がある。
新規参入する場合にコスト以外の部分で魅力的なプロモーション活動を提示し、実行できるかが重要となる。
(ex. 目立つ場所・手法によるプロモーション活動)
現在、市場の活性化に対する注目すべき手法として、熱狂的なファン層を形成する方法がある。
熱狂的ファン層(カルト)は、その情報を独占し、その対象を集め、そのある程度までの拡大を最大の目的とする、能動的な消費者を指す。
彼らは対象を独占することを喜びとするため、大きな拡大を避けようとするが、反面ある小規模な拡大を喜ぶ背反性を持つ。その為、規模が大きくなった場合の影響は小さいが、規模が小さい場合の市場形成に非常に大きな影響を与える。
カルトファンを形成するためには、以下が必要となる。
・高品質である
・少量である
・それまでの物とは異質、新しい物
・感情移入しやすさ
その為にインターネットなどの、ミニ、バズ、マイクロコミュニケーションを利用したプロモーションの実行は有用であると考えられる。
また、近年発達しているCMSツールを取り込み、それらファン層のコミュニティーの形成行うことで、ファン同士のコミュニケーションの場を提供(コントロール)し、そのファンの活動を助長する方法は有用であると考えられる。
(追記)
カルトファンが存在する場合以下の効果が期待できる
・プロモーション
・収益力の安定(お得意様)
現在、サッカーで人がよく集まっているのは、「サポーター」であるからである。
彼らは一般のファンとは異なり、彼ら自身もプレイヤーと同じ「能動的」な活動をしている。
サポーターとはカルトファンの事で、彼らは愛するクラブの為に毎試合足を運び、遠くの試合も見る。更にファンを増やすための活動、口コミの効果を生み出すことで、クラブに対し影響を与えている。
つーか、難しいってことが分かった。<この一文だけで十分

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